時任三郎(ときとう さぶろう)はレプロエンタテインメントに所属する俳優で、歌手や、声優などと幅広く活動している人物になります。特にふぞろいな林檎たちシリーズに至っては非常に話題になりましたし、ジャングル大帝などで声優を務めたり、リゲインの「24時間戦えますか?」のCMに出ていたことでも有名な人です。そんな彼ですが、本作では遊の育ての親役である、田中理右衛門を演じています。顔立ちは確かに地味系でありながらも、非常に渋い独特の声や、風情のある容貌と、抜群の演技力を誇る人です。一つだけ、玉に瑕なことを上げるのであれば、どうしても他の俳優と比べて俳優歴(出演作など)がパッとしないというところがあるかと思いますが、様々な同業者から愛されている人物でもあり、特に名前の三郎を苗字の時任に引っ掛けて「時 任三郎」とよくからかわれることがあるそうで、それをきっかけとして、テレビドラマ『古畑任三郎』の「任三郎」という名前が決まったという逸話があります。これは時任三郎が『笑っていいとも!』に出演した時に、タモリが名前を「ときとうさぶろう」ではなく「ときにんざぶろう」と冗談で読んで、その話を偶然耳にした三谷幸喜が、その話を元に名づけたものであると言われています。その後も名前のことで色々と言われることがありましたが、かと言って別段腹を立てたり、怒ったりしている様子は特に無く、非常に愛されている上に、寛容な人物だ言えるかと思われます。
彼は東京都世田谷区で生まれて、青森県弘前市から大阪府松原市と転々とした後に、大阪市立工芸高等学校の木材工芸科に入学しています。その後、大阪芸術大学デザイン学科に入学すると同時に、俳優養成所に通うこととなり、昭和55年にはミュージカル『HAIR』で俳優デビューを果たします。また当時は俳優だけでなくバンド活躍も活発に行っていて、同年レコードデビューを果たしています。また昭和56年にはドラマデビューに恵まれ、更に昭和58年には代表作となるドラマ『ふぞろいの林檎たち』で世間の注目を集めます。その後はエッセイを出したり、バラエティーやCMなどにも出演するなど、俳優活躍だけには留まらない活動を見せています。
また三共の栄養ドリンクである「リゲイン」のCMでも非常に有名で「24時間タタカエマスカ」というキャッチコピーと共に、初代CMキャラクターに起用されています。
また、非常に子煩悩パパで有名で、子どもをのびのび育てたいと家族でニュージーランドに移住した後に、仕事をほとんど入れず、全ての時間を家族との触れ合いに使ったといいます。また、子どもが大きくなった際に、子育てが一段落したことから帰国しています。最近では浜田省吾の楽曲『Iamafather』や、aikoの楽曲『三国駅』のプロモーションビデオにおいても父親役を演じていることもあり、非常に模範的な父親像としてのイメージが強い人物でもあります。
また、本人は「自分は無口だ」と言っていますが、事前に話の筋を組み立てていたりすることもあったりと、かなり話したがりでおしゃべりです。これに関してバラエティー番組にてTOKIOのメンバーに「全然無口じゃないじゃないですか!」とツッコまれた際に「俺は無口です」と言い張っておりました。しかし、その後もおしゃべりは止まりまらず、といったおちゃめな一面もあります。また、長年大阪に在住していたことからか、関西出身のタレントや芸人とと離すときは関西弁になることもあります。