本作にて主人公の清水斉道を務めたのは、中村義洋監督の「アヒルと鴨のコインロッカー」や「天然コケッコー」「魔法遣いに大切なこと」などに出演したことで知られる演技派若手俳優の岡田将生です。彼は、「アヒルと鴨のコインロッカー」「重力ピエロ」といった伊坂幸太郎原作映画にとって欠かせない人物の一人である一方で、「プリンセストヨトミ」「偉大なる、しゅららぼん」といった万城目学原作映画などでも欠かせないという類まれなる才能を持った俳優で、演技力は勿論の事、その甘いマスクからか「僕の初恋をキミに捧ぐ」という少女漫画原作の映画や、「花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜」「オトメン(乙男)」などで、遺憾なくイケメン役を演じております。
また、演技の完成度から、国内の数々の映画賞で新人賞を受賞しており、一躍若手人気俳優へとスターダムを登り始め、中島哲也監督の「告白」「悪人」に出演、非常に評価の高い実写版「宇宙兄弟」にも出演するなどとその評価はより一層高まっていっております。
ただ、そんな一方で、2015年最新作である本多孝好氏のベストセラー小説を実写化したアクションSF映画「ストレイヤーズ・クロニクル」に関していば、岡田将生を始めとする時代を象徴するような大物若手俳優を(染谷将太、白石隼也、黒島結菜など)多数起用している上、脚本家にはあの「桐島、部活やめるってよ」にて第36回日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞した「喜安浩平」を起用していながら、目を覆いたくなるような酷いセンスの映画で、「どこをどう頑張ればこんな酷く出来るのか」と溜息が漏れてしまうような作品になっておりました。ちなみに、公開1週目の興行成績は7000万にも届かないというお粗末加減で、早くも「大コケ映画」との評判が高まっている映画になってしまっています。しかし、実のところ岡田将生自身が主演に恵まれていないという事実も確かにあって、「彼が主演を務める映画があんまりふるわない」「主演になると役が弱い」「主演作の選び方が悪い」との見解も確かにあります。実際に『悪人』や『リーガル・ハイ』などでは存在感のある脇役を演じておりましたが、一癖二癖あるような脇役の方が演技力が生きているといった事実もあります。
趣味は散歩で、好きなスポーツはバスケットボールだと良い、実際に原宿にてスカウトを受けた際も、当時部活動でやっていたバスケットボールに夢中すぎたため一度は断っています。その後、高校に進学し、スカウトされた時に渡された名刺を預かっていた姉からの助言を受けて再び、事務所の面接を受け、合格しています。また彼には姉の他にも妹がいるらしいのですが、異常なほど溺愛している(尻に敷かれている)らしく、妹のパシリを喜んでやっていたり、ツンとして「頑張ってるじゃん」と素っ気なく言われたことに対して「たまらない」とコメントしていたり、妹からのメールを見て号泣していたりするそうです。とあるバライティー番組にてロリコン扱いされるようなことがありましたが、実際には異常とも言えるほどのシスコンと言ったほうが正しいかと思われます。実際に、自分がどれほど妹が好きなのかという事を「王様のブランチ」のインタビューで嬉々として語っていますが、女性からはその部分に関して非常に残念がられているそうです。ただ、残念な事に妹にその思いはあまり受け止められているとは言いがたく、「小栗旬に会いたいから収録につれてって」などといいように使われている感じもします。また王様のブランチにて、吉田里琴(12歳)に対して「一緒に暮らしてぇ」「おれなんでもするわ」と発言していることに対して色々とツッコまれ、「父親みたいな心境ですかね」だったり「本当は好きなんだけど法律的に」などと慌てながら答えておりましたが、妹を溺愛する彼だからこそ起こり得たエピソードだったと言えるのかもしれません。(「おれなんでもするわ」はおそらく妹に対してしているように、「パシリになる」といった意味合いだと思われます)
好きな映画は、『リリイ・シュシュのすべて』、『ゆれる』、『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』、『ぐるりのこと。』だと語っており、本に関しては重松清、石田衣良、伊坂幸太郎の作品が好みだといっています(実際に伊坂幸太郎の作品には数多く出演している)。また好きな漫画は『ベルセルク』だそうです。
彼自身は自分の性格を「人見知りだし人づきあいは不器用なほう」と語っており、俳優の溝端淳平や芸人の澤部佑(ハライチ)と非常に仲が良いそうです。ただ、芸人の澤部佑(ハライチ)に関しては、「彼が結婚してから、中々会えない」「頻繁に連絡したらウザがられるかも」などと思い悩む一面を見せていたり、俳優の溝端淳平とあまりにも中が良すぎることから「ホモなのではないか」と疑惑をかけられたこともあります。しかし、実際にはシスコンです。
また、テレビ番組にて、好きな女の人のタイプを聞かれた際に、優しい人、自身が古着が好きなため古着を着ている人、自分の話を聞いてくれる人が好きですと答えていますが、どう考えても妹なんだと思えてしまいます。